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診療方針 > 妊婦さんの歯科治療 妊婦さんの歯科治療 †妊娠すると、ただでさえ行きたくない歯医者が、ますます遠のくことと思います。 しかし、妊娠中のお口の中は、むし歯や歯周病になりやすい状態になることが多いのです。 たとえば、つわりがひどい時などは、ハミガキもしにくいですし、間食も増える傾向にあります。 また、妊娠した時だけ分泌される胎盤ホルモンの影響で、歯周病菌の活動が活発になるとも言われています。 そのため、妊娠時には、普段よりもなおいっそうのお口のケアが、必要です。 妊娠時の、お口のケア †ケアの基本は、ハミガキですが、つわりの時期にはつらい人も多いようです。 うちでお勧めしている方法は、
などといったことです。 お母さんの健康は、一人のものではありません。 新しい家族の一員のため、まずご自分を大切にしてください。 赤ちゃんの歯'も'丈夫にするために †妊娠したら、栄養を考えましょうと、よく言われますよね。 もともと、日本人の食生活では、カルシウムは不足しがちな栄養素といわれています。 さらに、カルシウムを効果的に摂取するためには、カルシウムの吸収を促進してくれるビタミンDの豊富な食品も摂る必要があります。 鰹、秋刀魚、干ししいたけなどが、代表的です。 また、同時にリンの摂り過ぎは、カルシウムの吸収を妨げます。 リンは加工食品の品質低下を防ぐために用いられることが多く、インスタント食品や、ハム・ソーセージ、清涼飲料水、スナック食品に多く含まれています。 たとえば、即席麺を食べるときは、ほうれん草などの緑黄色野菜をのせる、スナック菓子を食べるときは牛乳と一緒に食べるなどといった工夫で、これらの欠点を補うことができます。 ところで、赤ちゃんの歯が作られる顎の骨は、妊娠して7週ころに作られ始めます。 そして、4〜5ヶ月くらいで胎盤を通じ母体の血液中のカルシウム等が、歯の石灰化を促進します。この時期の栄養状態が赤ちゃんの歯質を左右するともいわれています。 お母さんの健康だけでなく、赤ちゃんのむし歯予防は、この頃から始まっているのです。 レントゲンと麻酔 †妊娠中に、歯が痛くなってきた。さぁ、どうしようといった時に、皆さんが一番心配なのが、レントゲンと麻酔の注射やお薬の服用についてではないでしょうか? 現在のところ、歯科のレントゲン撮影で胎児に影響が出ることは、まず考えられないといっていいのではないでしょうか。 レントゲン撮影の機械を直接お腹に向けて撮影しても、胎児に影響がでる被爆量のおよそ千分の四程度ですから、お口の撮影で、しかも防護エプロンをしていれば、まず、無視できる程度と言えるでしょう。 しかし、そうは言っても心情的に恐いと思いますので、うちでは、緊急事態にならない限り撮影はしないことにしています。ただ、幸いにして今まで緊急事態になった方はほとんどいらっしゃいませんし、実際撮影した方でもちゃんと丈夫な赤ちゃんを出産なさって、通院していただいてます。(そのときの赤ちゃんが、大きくなって治療にきているケースもあります) また、うちのような住宅地の開業医では、結婚以前から通院している方が多いので、過去のレントゲン写真がおおいに参考になります。後で、あの時撮っておいて良かったということもあります。 歯科局所麻酔についてですが、これも歯科領域で通常使用するものであれば、適量であれば安全とされています。 しかし、もちろん使用せずに処置が可能であれば、あえて使う必要はないでしょう。うちでは、通常診療の際にも、できるだけ使用を避けているので、妊婦さんだから特別というわけではありません。 ただ、どうしても使用しなければならない場合でも、それが原因で、早産や流産が引き起こされることは、考えにくく、それよりも痛みによって治療が円滑に行えないことがお母さんの循環系や、血糖などの代謝系に影響があるとされていますのでご理解いただいたうえで、使用することにしています(当たり前ですが)。 また、授乳中の方も、同じようにご心配なさる場合がありますが、出産時に産婦人科でも麻酔を使用することがあるくらいですから、歯科治療での使用は、ほとんど問題にならないと、考えています。 ただ、いずれも母体が健康な場合の話であって、血圧が高まっている場合などは、やはり難しいものがあります。 |